3歳までに②
- 2025年2月17日
- 子供の歯
前回からの続きです。
前回は歯磨きを習慣化しましょうというお話でしたが、
今回は②の『管理:CONTROL』についてです。
突然ですが、
歯磨きは何のためにするのか?
皆さんは考えたことあるでしょうか?
様々な意見はあると思いますが、
『歯磨き』は細菌の量をコントロールするために行われるものです。
歯を磨く、という行為だけで言えば、『BRUSHIG(ブラッシング)』ですが、
大事なことは、磨く行為だけではなく、
プラーク(細菌の塊)の量が少ない状態が保たれていることが大事です。
(細かい用語の説明は、以前の記事を参照のこと…
上図のように、むし歯は様々な複合的な要因で引き起こされるのですが、
上の登場人物の中で自分で『CONTROL』できるのは、
『細菌』と『砂糖』です。
体質うんぬんはあるかもしれませんが、他の多くの病気(全身疾患)と違って、
むし歯は生活習慣によって引き起こされるため、『細菌』と『糖質』の管理が大きなカギになります。
小さい子供に関しては、自己管理なぁんてできるわけがないのだから、
『むし歯になったのはあんたが悪いったい』
この場合のあんたは、そう。親の責任です。
そう書かれてしまうと、なんだか責任重大で、
荷が重い感じがするかもしれませんが、
体というのは『FUZZY(ファジー)』なもので、
(日本語で言うと、曖昧とか柔軟性があるというか、、)
ある程度、許容範囲が広いものです。
100パーセント、汚れ、細菌が取れていなくても、
菌の量が少ない状態であれば、子供は唾液が豊富なので、
ある程度は唾液の『緩衝能(洗い流す力)』でどうにかしてくれます。
そういう意味もあって、だいたい磨けていれば大丈夫!
そもそも歯ブラシだけでは60%くらいしか汚れが取れないと言われているくらいなので、
100点目指す必要はなくて、毎日60点しか取れなくても継続することが大事!
それに、実は、歯磨き単独だとむし歯予防への根拠は低いと言われている事実があります。
え?
今まで言ってることと矛盾するじゃんと思われるかもしれませんが、
単純に、動物とか歯磨きしないですよね
動物園の動物はするかもしれませんが、、、↓リンク
では、なんでむし歯になるの?と言われると、
低年齢期のむし歯は、上の登場人物で言う『砂糖』
が原因であることが多く。『糖質』の管理(control)が最重要です。
とは言え、歯磨きをしなくていい日なんてありません。
毎日あたりまえにしないといけないという感覚を身に着ける
毎日することで、常に菌が少ない状態を保つ
ここが一番知っていてほしい重要なポイントです!
次回は幼少期の『砂糖』(甘いもの)との向き合い方!